5期 2001.7〜[ついに寝たきり状態へ] P.20

 

7月4日(水)腫れ すごく暑い!

午前7時、ぐずる鳴声に起きてみると下痢ウンチ。肛門のまわりをお湯で拭いてやる。

朝はパンも食べず。昼過ぎにまた軟便。心配になったが夕方5時すぎにはパンを3枚たいらげた。

夜半1時すぎにぐずり鳴き。どうやらウンチをもよおしているようなのだが自力で出せないのが辛いらしい。泰行が肛門付近をさすって促すと、ポタポタと下痢状のウンチがたれてきた。

よこになって寝ていると、後ろ足は自力では動かすことさえ出来ないのでずっと同じ体勢のままになってしまう。

すると重なりあった足が、ただでさえ痩せ衰えて骨部分が突出している箇所などが、擦れてしまうのだ。また重なりあった上の方の足の先端が下がりっぱなしになると、血液が下がってむくみになるとも言う。

そこでまた、この本に習って、今日もまた100円ショップをまわり「赤ちゃん用のドーナッツ型まくら」なるものをゲット!それを前足、後ろ足のおのおのの間にはさみ、擦れ防止とする。

赤ちゃん用ドーナッツ型まくらを足にはさんで、

かさなりあった足がこすれあう擦れ防止に

今日の夜もぐずって鳴くので、台車散歩で近所をひとめぐり。

いままで何十年散歩し続けた道。憶えているかい?この道を?元気がよすぎて引き綱を引っ張ってたいへんだった頃もあったんだよね。なんだかついこのあいだのことのように思えるよ、ねぇ、エディ

ふと見上げるとまんまるの満月。エディ見えるかい…?

 

7月5日(木)腫れ 今夏最高気温35.1℃ あつすぎ!

肛門腫瘍はますます大きくなってきた。いままでのどの状態の時よりも大きい。今回もうまく腐って取れてくれればいいのだが…。

人間でも腫瘍などは老齢になればなるほど進行も遅くなるものだが、エディのこの症状はどうなのだろう?ちょっと放っておくとたちどころに大きくなる

              ああ、心配なことばかりだ・・・・・・・・・!!!

 

7月7日(土)はれ 連日の真夏日からやっと解放 少し過ごしやすい日となる

朝・晩の食事ともパンを勢いよくたいらげた。お腹の調子はいいようだ。

今夜、らいちょうバレーまで行った。道中の車中ではぐずってたいへんだったがしばらく辛抱させて…。台車散歩でゆっくり歩く。

下界の喧噪を忘れ去ったこの静寂に包まれてゆっくりゆっくりと歩く。エディはすごく落着いて眠り、満ち足りた表情をしている。七夕の夜だから?今夜はまた星がいちだんと綺麗だ。ここまでくると標高が高いから星がとても近い。

まるで3人だけの世界に包まれてまさに時間(とき)が止まっている・・・・・・・

ここに「静かなる喜び」が満ちあふれている。

いったいいつまでエディとともに生きられるかはわからない。一瞬一瞬その時間はこの手からこぼれおちてゆく。だけど、いや、だからこそ、今宵のこの静かで平穏に満ちたこの時間が限りなく愛おしい。

エディを見つめていると、すーーっと涙がこぼれた。

どうぞこのまま、どうぞこのまま「時を止めて下さい。」神様お願いします

 

7月8日(日)腫れ

午後3時頃、お尻付近から出血が!肛門腫瘍の一部が腐りはじめ剥がれ落ちたようだ。その後出血は止まったので消毒をし、様子をみよう。

先日買った100円ショップのドーナッツまくらはちょっと小さすぎたし、いざるたびにすぐに足から外れてしまって具合が悪い。

というわけで、今日はデカめの抱きまくらを購入。なんとかこれで足が擦れるのを防止できればよいが。

7月9日(月)

夜半12時半ころ、目覚めてキュンキュン鳴くので出てみるとすごい出血が!血のかたまりが床にべっとり!急いでしっぽをはぐって見てみると肛門のデキモノの一部がかなり大きく剥がれている。

しかし、まだ全部は取りきれてはいない。ティッシュで止血後とりあえず血が止まったことを確認してから、一度水できれいに洗い、抗生物質の塗り薬を塗布しておく。

 

7月10日(火)はれ 暑い!暑い!

夜半12時半ころよりぐずりはじめる。かなり強く鳴く。

どうしてもウンチがしたいようだが自力で出せないで苦しがっているに違いない。泰行が適便で出してやったが、それでも鳴き止まず。

台車散歩で戸外へ連出してもわずかに落着きを取り戻したかと思いきや、すぐさまぐずり鳴き。ようやくおさまってくれたのが午前3時をとっくにまわっていた。

今日の昼間、添い寝。固くなった足をさする。

 

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