5期 2001.7〜[ついに寝たきり状態へ] P.21

 

7月15日(日)腫れ いよいよ梅雨明け モーレツな暑さ

ひさしぶりで右半身をブラッシングする。

というのも横になって寝た姿勢のままで、上になっている側の半身ずつにブラシをかけるのだが、エディは左半身を下にして寝る方が落着くのでどうしても左上になっている時間のほうが長い。だから下側になる右半身をなかなかきれいにしてやれないのだ。

いつも二人で体を反対にさせて寝返りさせるのだが、気に入らない方向だと嫌がる。今日はなぜかそれでも落着いて眠っているので、この時とばかりにきれいにしておかねば・・・!

この際、ブラッシングは肌を清潔に保つため必要なのは言うまでもないことだが、今は、床ずれの具合をくまなく調べるため、にも重要な仕事だ。

特に、筋肉などが落ちて骨張った部分は要注意で、腰、肩、尾てい骨、両足の節のあたり、また忘れがちだが、耳のうしろあたりもずっと横になって寝ているので注意が必要だ。

いざって上半身を動かすときなどに、耳のうしろがこすれて長い毛がからんでダンゴ状になったことがあり、その固まりが更にこすれて皮膚が赤く腫れてくるのだ。

今日のブラッシングではそれらくまなく点検してみたが、わずかにお尻の骨の部分が赤っぽくなっていたことを除けば、ひとまず床ずれと呼ぶような症状は見当たらなかった。

これだけ半身寝たきりのようになって、ひどい床ずれに悩まされることがないのもエアマットのお陰だろう。もしこの知識が私たちになかったら・・・・

あの本に出会えたことにまた改めて感謝したい。

 

7月17日(火)腫れ

今日からえさに「マルチビタミン」の錠剤を加えることにした。

ヴィダー・イン・ゼリーもそうだが、少しでも栄養分になるものを無理なく「のどごしよく」与えてやりたいから。

水も、横のみ風にプラスチック容器に入れて飲ませてはいるが、このやり方で今日はスポーツ飲料の「ヴァーム」に切り替えて与えてみた。少し味がついてておいしいと感じたのだろうか、いつもより勢いよく飲んでくれたね。

ところが、勢いよく飲んだあとに、かなり強くぐずって鳴くのだ。上半身をのけ反らすように苦しそうにして。

私が思うには、飲んだあとの「ゲップ」が出せないので苦しがるのではないかと…。赤ちゃんにお乳をやったあと体を縦にして抱き背中をポンポンと軽くたたいてゲップさせるようなやりかた…なんとかエディにもできないものだろうか・・・?

とりあえずは背中をポンポンとたたいたり、胸のあたりをさするなどしてみるが、そのくらいのことでぐずり鳴きは止まない。

少しだけ上半身を持ち上げるようにして縦にしてじっとしていら、そこで突然「ゲーーップ!」と大きなゲップが出た!

そのあとすぐにいったんは落着いてくれたので、やっぱり原因はゲップだったか…と思うも束の間、またまたぐずり鳴き。今夜もまたこの状態が続きながら時は過ぎてゆく。

でも最近は、えさのときも、水のみのときも、わずかな量ですぐに苦しがる。やはり「ゲップ」が出ないことも確かに要因の一つではあると思う。

 

7月18日(水)

3日前ブラッシング時に点検した際には大丈夫だったのに耳のうしろ、毛がダマになってそれがいざる時に擦れて皮膚が赤くなってきてる!

肛門腫瘍のデキモノもそうだが、ほんの数日おくと急激に進行してしまう。本当に気を緩められない。

今日はこの耳のうしろにできたダマを2時間くらいかけてほぐしほぐしつつして取った。

ヨダレの量も日増しに増えて口のまわりから胸元にかけてぐっしょり。シーツまでがびしょぬれになる。シーツから滲みてエアマットにまで達している。タオルをあてがっていてもあまり効果がないほどにその量は凄い。

そこで今日からは「ペット用おねしょシーツ」を顔に下に敷くことにした。タオルよりははるかに吸収力があるので下へ漏れることもなく、また汚れたら取り替えるので極めて衛生的である。

おちっこは私が前足を支え、後ろ側は泰行が腰を持つようにして支えるように補助し、更に横腹から膀胱を押さえておちっこを促す。体の下に百円ショップで購入済みのプラスチック製の容器を置き、内側にはおねしょシーツを敷き、その中へおちっこがうまく落ちるようにしてさせてみた。

すでに自力では全く立てない。

わたしが前足部分をささえ泰行が後ろを支えつつ、

両脇から膀胱あたりを押すようにしておちっこを促して出させる。

100円ショップで買ったプラスチックの箱を受け皿にして。

 

7月19日(木)はれ

明け方、泰行が「エディすごく苦しがってる!!」と叫ぶその声に飛び起きる。見ると、呼吸がものすごく荒く早い!ハァハァハァハァーーーーーーッッッ!!!いったいどうなってしまったの!?

冷蔵庫にある保冷剤を首筋、胸元などに置き、またクールダウン用スプレーを体中に吹き掛けるなどして体を冷やす。しばらくそのようにしてようやく落ち着き、平静を取り戻した。

恐らくいつものように、いざったりぐずったり上半身を仰け反らせたりしているうちに呼吸が荒くなって苦しみだしたのだろう・・・・。

すっかり落着いてから、はちみつを水に溶いたものを飲ませた。血糖値を上げるためだ。その後、午前・午後で合計5枚の食パンを食べたので、体調をくずしていないことは分かった。

ほんとにほっとひと安心というところだ。

クールダウンスプレーで冷やす   おねしょシーツを顔の下側に敷いてヨダレ受けに

 

前頁へ  次頁へ  介護トップページへ

 

 

     

 

 




100MB無料ホームページ可愛いサーバロリポップClick Here!