6期 2001.7〜[今での介護。まさに寝食をともに。そして最期の日] P.36
12月17日(月)雨 寒さ対策のため、サンルームの壁面に例のプチプチを張り巡らせるため、いったんエディをマットごと居間に置いて作業をしていた。ふと、このままエディを居間においておけばいいんだ!と。 いままでのように半身が動く状態でイザることもないのだ、ベッドから出ることもない状態でサンルームに置いておく理由なんてすでにない。 そしてついにエディと一緒に部屋で過ごすことになった! 介護用品一式も場所を移すなど、ちょっとした部屋のもようがえになったね。これでまるっきりつきっきりでいられると思うと、こんな悲しい状況である中でもかすかなよろこびがこみあげてくる。 今日からは片時も離れない!居間で一緒の部屋ですごすんだよ! 夜9時ころ、エディの右手がけいれんしたようにビクッビクッと、顔や胸もそれにそって、反返るようになる(しゃっくりのような)いったいなに?こんな症状は初めてだ。 すごく心配になってひっしにさすってやるとほどなくしておさまったが、なんだったのだろう・・・・
12月18日(火) 一緒の部屋で寝起しはじめて2日目。 手に取るように間近で介護してやれる。夜も川の字で布団を並べているから自分が寝床にいるままに、手をのばしてエディをなでてやれる。 床ずれの傷、ほとんど乾いてほぼ治ったとみられる!今晩からはドーナツまくらをはずして寝かせてやれる。よかった!ほんとによかった!
12月19日(水) 明け方ずいぶんぐずっていた。 まず私が起きて水を飲ませるなどし、そのあと泰行が起きてエディの頭を高くしてやったり(最近、ぐずる時にこうしてやると少し落着くようなのだ)パンをやってみたりしていたようだ。 朝1回目のえさ、食欲はあり。パン1.3枚。 昼すぎも、また夕方からもぐずりがひどい。こきざみに一日通してだ。摘便でウンチをとってやったあと少し落着いたが… またたいへんな事態になった!せっかく昨日治ったと喜んでいた床ずれがまたジクッとなってきたではないか! 昨日治ったかとドーナツまくらをはずしてしまったのがよくなかったに違いない!油断大敵だ。またすぐ傷口を消毒、薬をぬって処置。
12月20日(木) きのうはこきざみで一日ぐずって落着かずにいたせいか、今日はその逆に、ほとんど一日眠り続けていた。 しかし目覚めてからえさをあたえると、これまた食欲も安定していて、そのあとぐずることもなくまた寝入り、表情もそれなりに穏やかだ。 こんな日はエディにとってもだし、わたしたちにとっても心の安定を感ずることの出来る日だ。
12月21日(金) ふかふかの黄色いボアシーツを買ってエディの寝床に敷いた。あったかい? 食欲もある。3回ともパン1枚強。 夕方ごろ少しぐずりはじめる。そのうちにプーンとかすかに臭う?そう、自力でウンチを。えらかったよエディ。下痢はない。 体調が落着かない日でも、安定している日でも、体そのものがすっかり弱ってきているようす。起きていてもぼんやりとなってる。ぐずって、寝て、ぼわ・・・っとなって・・・・・エディの視線が宙をただよっている… こんな表情を見ているとやはり思ってしまう「そのお別れの日」というものを。 しかしかぶりをふって「考えたくない!」と思う。
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