4期 2001.5〜[後ろ足ついに不能に。自力での食事・排せつが出来ず] P.15

 

6月2日(日)くもり

午前中ほとんど「キューーンキューーン」とぐずっては鳴く。なにをどうしてほしいのか・・・?

もはや後ろ足で立つこともやっとやっとで、私たちが腰を両手で抱え込むようにして補助してやらねばならない。しかし、この中腰の姿勢がわたしには正直堪えるのだ。

先だっての5月25日の朝、派遣会社の仕事の出勤途中で後続車に追突された。私の軽四は大破。しかし車の破損に比べると私自身はこれといった怪我もなく無事だった。とはいってもまだ体のあちこち筋肉痛が残ってるし、打撲やアザの跡も痛々しい状態。

この体の状態でのエディの介護、正直辛い。立たせる際に腰を持ち上げてささえてやる時の姿勢が特に。場合によっては抱き上げてやらねばならない時。もともと体力ないし、堪える・・・

6月3日(日)晴れ

今日書店で、ごしまれいこ氏著作の「うちの犬そろそろトシかしら」という本を見つけ、早速購入。

老犬の介助の方法等が丁寧に説明してある。介護道具などに至っても、身のまわりの日用品を上手に利用する方法など、また精神面へのサポートもこと細かに記してあり、今この時にまさに「運命の一冊」に出会えたとさえ思えた。

ただ、食事量に関して掛れた項を読んだ時、愕然とした。

「やせすぎているよりかは、多少太り気味のほうがまだまし」とあるではないか!肥満防止(つまり体重が増えると特に大型犬は自分自身の体をささえきれなくなる、また、呼吸器官への負担軽減のためなどなど)のためとばかり食事量を減らしてきたというのに。

ではなぜ太り気味のほうがまだましなのかというと、やはり「体力」面への影響なのだと言う。最後の最後には「体力があるかないか」それにかかってくるのだという・・・・

泰行の懸念は当たった・・・・

とはいうものの、嫌がるものを無理矢理強いてまで与える必要も毛頭ないと、また少しでも元気を回復してほしい一心で栄養面にばかり気を取られる必要もないとも言う。

本人が食べたいもの、たとえ、栄養面でプラスになるとは考えにくいような食べ物であったとしても「口から食べることの喜びを与えることが大切なのだ」と…

これにははっとさせられた。人間だってそう、重病になって管から生命を維持するための栄養分だけを摂取させられるより、わずかでもいい、口から食べられること、口から食べる喜びが生きる喜びなのだ。

それは理屈で考えらる人間よりも犬ならばなおのことそうであろう。そうだ、エディの好物をたくさん与えてやろう!エディはパンが大好き!そう、次に好きな物は・・・その次は・・・

今この時、この本に出会えたことに心から感謝したい。

ぐずって止まない時気分転換に戸外へ。小雨降る時はかさをさして、しばしの間だけでも。

 

6月4日(月)晴れ

おちっこをさせに戸外へ連れ出すとき、腰をささえてなるべく前足を使って少しでも自力で歩かせるようにはするのだが、泰行は時々抱えてだっこしてやってる。

しんどそうなエディを見るのが忍びないのだろう。わかる。

それからおちっこの量が少ないような時には、泰行がエディの脇腹から膀胱のあたりを押すようにしておちっこを促せてさせている。

この時、力の入れ具合など難しそうだ。やり方を習ったが、憶病者の私にはなかなか出来ない。

 

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